溶解破錠

4 月 5, 2009 - 3:17 pm

これまで空き巣のさまざまな手口についてご紹介してきました。
今回は、「溶解破錠(ようかいはたん)」という方法についてご説明しましょう。

溶解破錠とは、通称「KGB破錠」とも言い、鍵穴に特殊な溶液を注入し、シリンダー内の構造物を溶かし、開錠する手段です。
「ディスクタンブラー錠」を開錠するために使われる方法で、特殊な技術も要らず、溶液を注入するだけで、音も出ないし、時間もそれほどかからないのが特徴です。

注入する溶液は、高濃度の無機酸系の液体を何種類か混ぜ合わせたものが使用されます。
溶液のままでは流れ出てしまうため、あらかじめ鍵穴から高分子吸収剤を入れておき、それに溶液を吸収させ、金属製のタンブラーやスプリングを溶かします。そうすると内筒に回転力をかけるだけで開錠にいたってしまいます。

この開錠手口は、ディスクタンブラー錠の弱点をついたものであり、住宅用としてディスクタンブラー錠が多く使われている日本では、今後社会問題となるかもしれません。

またCPマークのついたタンブラーであっても、この手口には効果がありません。
このマークの認定は、侵入に5分以上かかるということで認定されます。しかしその「5分間」というのはドアの前に5分以上いて作業している場合という意味であって、溶解破錠のように、開錠に5分以上かかる場合でも、その場所にずっといなくてはならないわけではなく、溶解してから次の作業にかかるといった場合のような、手口になれば、せっかくのCPマーク認定も意味をなさないことになります。

この溶解破綻対策としては、ディスクタンブラー錠から構造の違うピンシリンダーに取り替えるなどの方法がありますが、そうするとバンピングも問題になりそうで心配でもあります。どちらにも電子錠などに交換するのがどちらにも対処できるかと思われます。

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