Archive for the ‘空き巣’ Category

バンピング

4 月 24, 2009 - 3:24 pm Comments Off

これまでにも空き巣の手口をいろいろ紹介してきました。
紹介した方法以外にも、ピッキング、サムターン回し、カム送り開錠、焼き破り、バールこじあけ、無施錠空き巣、合鍵空き巣などたくさんありますが、その方法よりも簡単で恐ろしい手口が海外で問題となっています。

その開錠方法とは、「バンピング」です。
バンピングとは、鍵山が特殊に配列されているバンプキーというものを使ってピンシリンダーを開錠する手口で、ピッキングよりも簡単な作業だと言われています。

そしてそのバンプキーがアメリカでは通信販売で1本3ドルほどの安い値段で売られているということなのです。
1つのバンプキーがあれば、同じ型番のシリンダー錠は同じ方法で全て開錠できてしまうため、マンションなどの同じシリンダーが何戸にも使われているケースでは、根こそぎ狙われてしまうだろうと予測できます。

このバンピングの原理は、下ピンに衝撃を与えて、上ピンをはじきとばして、一瞬の間、シアライン(シリンダー錠の外筒と内筒の境界)に何もない状態にして内筒を回転させるということです。

バンピングの標的となる鍵は、ピンシリンダータイプであり、ディスクシリンダーや、ロータリーディスクシリンダーには使えません。
逆にピッキングに有効だというディンプルキーシリンダーであっても、基本構造がピンシリンダーでしたら開錠されてしまいます。

バンピングは、開錠の跡が残りにくく、ピッキングよりも容易でしかも短時間に開錠できてしまうため、日本ではまだ被害は報告されていないようですが、これから社会問題になっていくと思われます。

こうしたバンピングに有効な防犯対策は、シリンダーのない錠に替えることです。

溶解破錠

4 月 5, 2009 - 3:17 pm Comments Off

これまで空き巣のさまざまな手口についてご紹介してきました。
今回は、「溶解破錠(ようかいはたん)」という方法についてご説明しましょう。

溶解破錠とは、通称「KGB破錠」とも言い、鍵穴に特殊な溶液を注入し、シリンダー内の構造物を溶かし、開錠する手段です。
「ディスクタンブラー錠」を開錠するために使われる方法で、特殊な技術も要らず、溶液を注入するだけで、音も出ないし、時間もそれほどかからないのが特徴です。

注入する溶液は、高濃度の無機酸系の液体を何種類か混ぜ合わせたものが使用されます。
溶液のままでは流れ出てしまうため、あらかじめ鍵穴から高分子吸収剤を入れておき、それに溶液を吸収させ、金属製のタンブラーやスプリングを溶かします。そうすると内筒に回転力をかけるだけで開錠にいたってしまいます。

この開錠手口は、ディスクタンブラー錠の弱点をついたものであり、住宅用としてディスクタンブラー錠が多く使われている日本では、今後社会問題となるかもしれません。

またCPマークのついたタンブラーであっても、この手口には効果がありません。
このマークの認定は、侵入に5分以上かかるということで認定されます。しかしその「5分間」というのはドアの前に5分以上いて作業している場合という意味であって、溶解破錠のように、開錠に5分以上かかる場合でも、その場所にずっといなくてはならないわけではなく、溶解してから次の作業にかかるといった場合のような、手口になれば、せっかくのCPマーク認定も意味をなさないことになります。

この溶解破綻対策としては、ディスクタンブラー錠から構造の違うピンシリンダーに取り替えるなどの方法がありますが、そうするとバンピングも問題になりそうで心配でもあります。どちらにも電子錠などに交換するのがどちらにも対処できるかと思われます。

空き巣に関する法律

2 月 22, 2009 - 2:44 pm Comments Off

空き巣被害を少しでも軽減するために、制定された法律があります。
「特殊開錠用具の所持の禁止などに関する法律」<平成15年6月4日公布・平成15年9月1日施行(附則第一条ただし書きの施行は平成16年1月20日)>です。

この法律は通称「ピッキング防止法」と呼ばれており、錠前業者などが仕事のために使うなどの正当な理由がなければ、開錠工具の所持が違法となりました。マイナスドライバーの所持もとがめられることになったということです。

空き巣に関する法律ということでもうひとつご紹介しておきましょう。
平成18年6月に道路交通法が改正され、放置駐車違反の取締りが厳しくなりました。1分間程度の駐車も違反ということになりました。この法改正によって、空き巣が減ったというのです。なぜでしょうか?

それは、空き巣は車を使うことが多いからです。
空き巣は下見をする際に、留守かどうかを調べるために、狙った界隈を廻ります。このときインターホンを押し、その家が在宅なら、「もうすぐこの辺に工事がありますので、お知らせにきました。」などとインターホンを押した口実を述べるわけです。

そうした口実を述べるために作業服などを着ているのですが、電車に乗っていては目立ちすぎます。そうした事情から車を使う空き巣も多いのです。

しかし上記の道路交通法改正によって、違法駐車の情報が警察にあれば、近所に空き巣が入ったときに疑われ、車の所持者がわかるということになります。駐車違反の情報から即逮捕されるということになるので、道路交通法の改正によって、空き巣が減るというわけです。

空き巣に関する調査

1 月 15, 2009 - 2:18 pm Comments Off

空き巣に入られてしまった被害者の方に、その後の捜査のことなどをアンケート調査したデータによると、被害者の方の5割以上が、犯人も捕まってなく、盗まれたモノも戻ってきていないと答えています。

これに加えて空き巣に入られても被害届を警察に出さなかったという方や、犯人は捕まっても、盗まれたモノは返ってきていないと答えた人を合わせると8割以上にも上ります。
つまり、空き巣に入られて何かを盗まれてしまった場合、盗品が戻ってくる可能性はほとんどないということが言えます。

上記の調査とは別の意識調査で、「防犯のために何かをしているか」をアンケートしたものがありました。
 1位は、鍵を掛け忘れないように注意している。
 2位は、新聞や手紙をためないようにしている。
 3位は、ドアに補助錠をつけている。
 4位は、センサーライトをつけている。
 5位は、なるべく留守にしないようにしている。
という順位結果でした。空き巣の侵入の6割は、窓からの侵入だという調査結果があるにも関わらず、窓の防犯対策をしているという意見が少ないのが見て取れます。
もう少し窓からの侵入に対する防犯対策が必要なようです。

空き巣の服装についての意識調査もありました。
一般的なイメージではサングラスに目深にかぶった帽子のいかにも怪しげな人が空き巣をしそうですが、実際は違っています。
営業のサラリーマンのようなスーツ姿であったり、犬を連れて散歩しているように装っていたり、作業員の服装や、怪しげに見えるような格好はしていません。

まずは空き巣について関心を持つこと、知ることが「防犯対策」の一歩のようです。

留守とわからないように

11 月 7, 2008 - 3:19 pm Comments Off

防犯対策はどうなさっていますか?空き巣は必ず下見をしています。
そして留守かどうかを確認します。空き巣がどんな風に留守を確認しているかをみていきましょう。

◆ 郵便ポストや新聞受けに手紙、新聞がたまっていないかどうか。
◆ インターホンを鳴らす。
◆ 室内の電気が暗くなってもつかないか確認する。
◆ 公園、空き地などから見える家を見張り、人の出入りを観察する。
◆ 雨戸やカーテンが開閉されているかどうか見る。
◆ 電話番号を調べてかけてみる。
◆ 洗濯物がほしたままになっていないかどうかをみる。

実際に留守にする場合は、留守だとわからないようにしないと空き巣に狙われます。
そうならないためには・・・

<電気をつけっぱなしにする>
玄関の電気をつけていると、効果があります。また居間の電気がついていると人がいるような気配になります。
長期の旅行などには、留守番センサーつきという照明器具があれば便利です。無人でも暗くなると自動でつき、タイマーで消えるというものがあります。

<ラジオやテレビをつけっぱなしにする>
エコのことを考えると胸が痛みますが、人がいる気配を演出することができます。

<手紙や新聞をためないようにする>
新聞受けに何日分もの新聞が入っていれば、留守と知らせているようなものです。長期の旅行の際は、新聞配達店に連絡して新聞を止めてもらいましょう。手紙の場合はポストを大きくするか、近所の人に頼んでおくなどの方法があります。

<留守番電話のメッセージを工夫する>
「ただいま留守にしております」というデフォルトのメッセージはやめて「手がはなせません。」などにかえると効果があります。